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望みを叶える物語

◆好きを仕事に、愛する人を愛しぬく◆幸せなライフスタイルをビジネスにする「あり方・やり方」伝えます。

過去からの逃避の先にあるもの〜映画『イントゥ・ザ・ワイルド』より〜

アニメ・映画・音楽

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(熊野那智大社の山道にて)

 

昨日、熊野で得た「生きる手応え」について投稿した。

 『生きる手応え』〜熊野の生活を経て見えたもの〜 - 日本特殊実験室

 

その中で、書ききれなかったことを、今日は書きたいと思う。

 

 

映画『イントゥ・ザ・ワイルド』を見た

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熊野滞在3日目。

偶然同じタイミングで友人家に滞在していたS君が、ある映画を強烈におすすめしてきた。その強烈っぷりは、やや恐怖を覚えたほどである。

 

ちなみに、Sくんは東京外国語大学を休学中の21歳。海外を放浪したり、日本をヒッチハイクでまわったり、熊野にて農作業をしたり、彼女を追いかけてフランスにいったりと、凄まじくエネルギッシュな青年だった。

自分を喜ばすことに長けており、また同時に周囲にいる人も喜ばすことができる。各方面の学識も深く、頭もきれる。年を関係なく、とても尊敬できる人物だった。

 

そのSくんからおすすめなら、見ない訳にはいかない。偶然、「hulu」にて配信されていた幸運も重なり、プチ映画上映会のはじまりはじまり。

 

あらすじ

(wikipediaより)

裕福な家庭に生まれ、物質的に恵まれた環境で育ったクリス・マッキャンドレスは大学を優秀な成績で卒業する。両親はハーバードのロースクールに進学することを望んだが、金で物ばかりを与える親に嫌気が差したクリスは学資預金を寄付し、身分証を切捨て、この世界の真理を求めアラスカへと旅に出る。旅路の中で様々な人と触れ合い、本当の幸せとは何かを知る

少し言葉足らずなので追記する。

特に重要なポイントは、家族関係である。

 

マッキャンドレス家は4名家族。

宇宙開発のエンジニアであり、独立してコンサル会社を経営している父ウォルト。

そのコンサル会社を共同で経営している母ビリー。

兄を尊敬しており、また家族についての苦悩を共有している妹カリーン。

傍目から見ればエリート一家であるが、一つ大きな問題がある。

父ウォルトはもともと家庭がある人であり、ビリーは妾だったのだ。そのことにビリーも強烈なコンプレックスを抱えており、クリス・カリーンが幼い頃から諍いが耐えなかった。家庭内では、お互いを罵倒しあい、子供達にとって不安定な環境であった。一方で、社会的な体裁をとりつくろうことには必死で、金・モノで生活の上辺を塗りつぶしていた。

 

このようなバックグラウンドを意識して見ると、この映画をより深く味わうことができると思う。

 

過去からの逃避の先にあるもの

 

この映画は、決して「自由を求めて自然に魅入られる青年の、輝かしい冒険譚」などではない。

 

一言で言うならば、

 

過去からの逃避の先の先の先の「どん詰まり」を迎え、自分が求めていたものをはじめて理解したが・・・。という青年の、茫洋とした苦悩とわずかな希望を描いた内省録である。

 

 

反資本主義、反文明主義、反物質主義、反、反、反・・・

 

自らの育った過去を全て否定した先に、何か自分の求めるものがあるのではないか?自分の安寧の地があるのではないか?あってもほしい!あるにちがいない!あらなければならない!・・・それが最後の希望。幻想でも何でもすがれるもの。

 

生きている実感がほしくて、不確かなこの「実存」を支えてくれる何かがほしくて、北へ北へ北へ向かう。

 

そして行き着いたアラスカの地で、孤独を味わいつくし、自分と向き合いつくした先にあったのは、たった一つのシンプルなこと。

 

幸福が現実となるのは、それを誰かと分ちあったときだ。

 

 

クリスが分ちあいたかったのは誰だろう?

 

クリスが受け止めてもらいたかったのは誰だろう?

 

クリスは最期の最期それに気づくことができた。過去から逃避した先に、過去と真っ向から対峙することができた。

彼の人生は幸福であったと思いたい。

 

 

大事なこと

過去を肯定も否定もすることなく、自分が感じていた事をこぼさず受け止める。その意味を観察する。

 

そこから始めればいい。

いつからでも始められる。

人間はたったいまから幸福になれる。

 

大丈夫。何とかなる。

 

P/S  この映画は実話をもとにしています。原作 荒野へ (集英社文庫)