願いが叶う物語

"本当の自分"を表現したい貴方へ。自由な生き方&ビジネス教えます。

つかめたものに心を震わせながら生きよう。

今日は名古屋で雪がふった。

ねずみ色の粉雪の粒が右に左に上に下に、グルグルと斑状の模様をつくる。

 

左には、一目散に走り去る人。右には、足を止め立ち尽くす人。

前には、空を見上げる人、後ろには足下を睨む人。

 

視覚

聴覚

嗅覚

触覚

味覚

 

人間はあらゆる感覚器官を通じて、外界からの刺激を受容し、電気信号に変えて脳へ送り込む。脳はその電気信号を解読し、適切と思われる神経伝達物質を発生させ、各器官を管理していく。

 

伝言ゲーム過ぎて、あてになんないと思うこの仕組み。

もっと、ドストレートに感じることができればいいのに。

あらゆるモノゴトと触れ合うことができればいいのに。

 

そんな風に思う。

でも、一方で伝えたいのに、伝えることができない。理解したいのに、理解することができない。そんなもどかしさが、美しい言葉を生み、美しい絵画を生み、美しい音楽を生み、ありとあらゆる芸術を生んだのだろう。

 

だったら、それもそれで感謝したい。

伝えることができたことに感謝し、理解することができたことに感謝する。

伝えることができないことに怒り、悲しみ、理解することができないことに怒り、悲しむ。

 

「何があってもぶれない軸が欲しいんだ」と誰もが一度は願うだろう。

それは幻想だ。まれに、幻想を信じ続けることができる人もいるけれど。

 

全てはとりとめもなく、捕らえようがなく、つかもうと手をのばして、つかめた気になっても、「あれ?何か違う?」っていう違和感は募る。

 

完成はない。

完璧はない。

 

せめて、今つかめたものに心を震わせながら生きよう。

 


「生きる」 by 不可思議/wonderboy Track by Yuji Otani - YouTube

 

 

 

生きているということ

のどがかわき

木漏れ日がまぶしいということ

ふっと或るメロディを思い出すということ


生きているということ

鳥がはばたき

海がとどろき

かたつむりははうということ

あなたの手をつなぐこと



ことごとく今回も言葉だけじゃ足りない

ありもしない風景を思い描いては

迷うということ

悩むということ

生きることに対して問うということ


生きているということ

それはミニスカート

プラネタリウム

ヨハン・シュトラウス

ピカソ

全ての美しいものに出会うということ

眠るということ



目覚ましよりも先に目を覚ました瞼

窓枠いっぱいに空の青が広がり

溢れ出す光

溶けるような陽だまり

顔を洗う水道の水がひんやりと冷たい


経度から経度へ朝をリレーしていく

知らぬ国の誰かから渡されたバトンを

しっかりと受け取りまた知らぬ国の誰かへ

毎日朝が来るというありふれた奇跡



鼻先から一滴落ちた雫が

水たまりの中の青空を揺らした

十日ぶりの快晴にも歓声は上がらない

僕なんてもう踊り出したいくらいなのに


読みかけの小説

古ぼけた腕時計

余計な荷物は何一つ持たずに

洗濯物を干したら出かけるとしようか

今日は何を着ていこうか



さあ行こうドアを開けて一歩外に出たなら

透明な空気をいっぱいに吸い込み

呼吸するということ

そんな事も思えば最近はずっと忘れていた気がする


さあ行こう駅まで

自転車じゃなくてたまには歩いて行ってみようか

急がないということ

そんなことも思えば最近はずっと忘れていた気がする



手をつなぐ親子

寄り添うカップル

各駅停車が景色達を追い抜く

心地よいまどろみ

安らかなうたた寝

ウォークマンはいつだって僕の好きな歌を歌う


読みかけの小説は少しだけ進んだ

古ぼけた腕時計も少し時を刻んだ

待ち合わせ場所まであと15分

もうすぐ君に会える



生きているということ

泣けるということ

笑えるということ

怒れるということ

自由ということ


生きているということ

遠くで犬は吠え

地球は回り

たった今もどこかで産声が上がり

兵士はどこかで傷つくということ


生きているということ

たった今この瞬間が過ぎていくということ

いつかは死ぬとわかっていながら

永遠なんてないとわかっていながら

それでも人は愛するということ


あなたの手のぬくみ

いのちということ