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望みを叶える物語

◆好きを仕事に、愛する人を愛しぬく◆幸せなライフスタイルをビジネスにする「あり方・やり方」伝えます。

【本音は世界に通じる。それが愛だから。】  〜5年前の今日、僕たちは東北震災支援アプリをつくっていた〜  

大切なエピソード・思い出

 3・11から5年がたった。  

あの日の出来事から、僕たちはそれぞれ色々なことを気づかされたのだと思う。    

今日は、僕にとっての「3・11」の話。    

そこから気づいたことを話そうと思う。2011年3月11日〜3月12日の話。    

名古屋の学生がたった2日で「東北震災支援アプリ」をリリースした話。    

自分と対話し続けて、やっと「意味がわかり」語れるようになったこと。    

どうか、最後まで読んでほしいです。    

 

 

5年前の3月11日。

あの大きな揺れが起きた瞬間。    

僕は新宿のマックにいた。    

その日は、スマフォのアプリ事業でともに起業した友人と二人で名古屋から東京へきていた。    

仕事のアポの合間の休憩…そんな時の出来事。    

いままで体感したことがない揺れと、とんでもないことが起こっているという焦り。    

幸い、僕のいたマックでは、机が倒れるくらいの事態で済んだ。    

けが人もいなかったようなんだけれど、みんな一様に「不安」な顔をしていた。     その後のことは、詳しくはあんまり覚えていない。   

電話回線はパンクし、家族に連絡しようにも連絡はとれない。    

実は、一番の連絡方法はツイッターだった。  

 

ツイッターのタイムラインに流れてくる情報を確認し、ツイッターのDMで連絡をとる。

非常事態に、SNSがこんな役割を果たすなんて…と奇妙な感心を抱いていた。  

 3・11の夜。     

僕たち2人は都庁近くの夜行バスの待合の列に並んでいた。  

夜行バスで名古屋に帰る予定だったのだけれど、「これじゃバス動かないかもね…」なんて話していた。  

 

この緊急事態の中、仕事のことも考えられず、ただ焦りと不安だけが募っていた。  

そう。  

そんな状況の中、あの話になったのだ。    

僕からだったかな?  

それとも友人からだったかな?  

それはうろ覚えだけれど、こんな会話があったと思う。  

 

「なんかしたいよね」  

「うん」  

「なにする?」

 「募金?」  

「それはそれでいいよね。でも、なんか自分たちなりのことがいいな」  

「なんだろうね?」  

「やっぱり、アプリ?震災支援とアプリを組み合わせる?」    

 

そして、僕はこんなことをいったと思う。    

 

「あと、いまツイッターでは沢山の人が東北へ応援や心配やエールや、そんな感じの言葉を発信しているじゃん?  もちろん、いま東北の人は見えないと思うのだけれど、もしこの後これを見たら、多少でも元気になると思うのだよね…」    

 

そして、少し考えていたら、アイディアがふっと湧いてきたのだ。    

 

それは、僕の中からのようで、僕ではないところから来たようで、不思議な感覚だった。    

 

「千羽鶴どうかな?Webを使って千羽鶴をつくるんだよ!」    

「千羽鶴?あのお見舞いでみたりするやつだよね?」    

「応援のメッセージをとばすたび、折り鶴が一羽ずつ増えていくんよ。それが、どんどん集まっていく。それを一つのサイトで見えるようにして、東北に届けよう。」

「いい!その発信をアプリ使ってやる感じ?ツイッターでログインしていく仕様であれば、できると思う。」    

「そうそう。それで、そのアプリは有料に設定して、売上を寄付しよう。今、日本に起きていることってすごいと思うんだ。ツイッターみても善意の塊みたいじゃん?多分、みんな根っこにはそういう想いをもっていて。 それをしっかり目に見える形にしたいんだよね。」

「つまり、募金とメッセージで東北を支援できるアプリ。」    

「そう。」    

「やろう!」 「やろう!」

 

ちょうど、その時、夜行バスの運転再開が未定になり、僕たち2人は緊急待機場所の都庁へ案内された。    

 

やると決めたら、即行動するしかない。    

 

僕は、プログラミングできないし、デザインもできない。

その時、僕の中コンセプトとイメージがあるだけだった。    

それを、エンジニアである友人に伝えなければいけない。    

僕は、スマフォアプリの画面のラフ画や、画面と画面の遷移図などを紙に書き始めた。

それと同時に、Webサイトのほうも。    

 

 

書きあがったものを、その場の友人に伝え、なんとかイメージを共有する。

そして、名古屋にいる友人(スマフォアプリのエンジニア)に、ツイッターのDMを使い連絡。    

画像とメッセージでなんとか頑張って伝えた。    

この時、僕は、この湧き上がる想いをなんとか形にしたかった。    

その想いというのは、多分「東北を支援したい!」って想いだけではなかったと思う。

 

僕の中には、「自分にしかできないことをやりたい!」とか、「目立ちたい!」とか、ある種そういうエゴみたいなものもあったと思う。    

そんなあらゆる想いが、僕を突き動かしていた。    

 

そして、友人とある程度イメージの共有ができた頃、幸運にも名古屋へ戻る夜行バスの運転が再開された。    

夜行バスでも、寝るわけにはいかない。

僕たちはこのアプリを多くの人に使ってほしかった。    

そのために、つてをたどってメディア関係の人に連絡をとったり、外国語に対応させるために語学ができる人をさがしたり。    

 

でも、自分の知り合いだけでは限界がある。    

そこで、ツイッターでこんな投稿をしてみた。    

「明日14時より、名古屋・栄のマックで震災復興アプリの開発をします。 ただ、まだまだ力が足りません。とにかく、何かしたいと思っている人がいたら、来ていたいです!何かできることがあります!」    

 

とにかく前のめりすぎる投稿。    

でも、それが本音だった。    

 

僕の何かしたいという気持ち。これはみんな持っているはずだ!って。    

だから、それをそのまま投稿してみた。

   

50人以上集まる。

 

そして、名古屋に到着し、14時前にマックに向かうと、すでに十人以上の若者たちが。

 ほとんど、友人だったけれど、見知らぬ人もちらほら。    

そこから入れ替わり、立ち替わり、総勢50人以上の人が集まってくれた。

   

 

ある学生の友人は、自分のインターン先の出版社に、アプリの紹介を頼んでくれた。  

別の学生の友人は、語学が堪能なお姉さんへ、アプリの翻訳を頼んでくれた。    

凄腕のエンジニアの方は、アプリの開発を助っ人で手伝ってくれた。    

新聞記者の方は、すでに新聞記事への下準備で取材をしてくれた。    

ラジオのナビゲーターの方は、幅広い人脈を生かしてアプリの告知をしてくれた。  

市議会議員の方は、震災支援の行政の動きを教えてくれた。その中で安全な寄付の方法や寄付の団体などについておしえてくれた。    

 

あの日のマックの空気は不思議なものだった。    

 

ぶっちゃけた話をすると、沈んだ空気・張り詰めた空気は一切なかった。むしろ、みなが子供のように心を躍らせ、イキイキとした表情をみせていた。    

 

不謹慎かもしれない。 悲痛な出来事に心を痛めている人からみれば、そう見えるのも仕方がない。

 

 

それでも、確かにあの時の僕たちは、この上なくイマココを生きていた。    

 

そして、学生から社会人、友人、知人問わず、本当に多くの方の力があわさり、 3月13日にはアプリは完成して、アップル社に申請するまでいたった。    

 

僕と友人の2人では決してできなかった。    

 

 

みんなの「何かしたい!」という強い想い。    

言ってしまえば、自分の「生」を使い尽くしたいという衝動。    

それが、集まった時、こんなにも大きな力が出せるんだ。    

自分の想いを世界に表現した時、こんなにも世界は答えてくれるんだ。    

それも、自分の想像できないくらい素晴らしい形で。    

 

その後、1週間たたず正式にアプリ・サイトとともにリリース。    

多くの人に使ってもらえた。微々たる金額ながら、東北へ寄付もできた。    

あのアプリ・サイトは今では役割を終え、クローズしている。    

 

でも、毎年3・11を通るたび思い出す。    

 

僕はあの日、自分の本音と確かにつながっていた。

そして、その本音がアイディアをうんだ。

 そのアイディアを世界に表現した時、多くの人が協力してくれ、情報やモノが集まってきた。    

そして、自分が思ってもみない素晴らしいことが世界に起こった。    

 

僕が、3・11から気づいたことはシンプルだ。      

 

自分の本音とつながれ。    

 

僕は僕に伝えたいし、それをみんなに伝えていきたい。    

 

「本音とつながって生きる」ことを通じて。    

 

自分を愛するとはそういうこと。 そして、自分を愛せた時、大切な人を最高に愛せる。

世界に豊かさが溢れる。    

 

僕はそんな世界にいきたい。      

 

自分の本音とつながれ。      

 

ありがとう。