願いが叶う物語

純粋で、透明な、私へ還る。

「婚約解消」が教えてくれたこと 〜僕は想いを「語り」あいたかった〜

僕が何よりも「罪悪感」を感じていた
 
ある出来事を語ろうと思う。
  
僕は二年前、「婚約」を解消している

 

それは
 
「結婚したくない。」
 
この彼女の一言からはじまった。
 
きっかけは「彼女」がつくり、決めたのは「僕」だった
 
婚約解消の原因…
 
それは、あげたらきりがないけれど
 
一つ言えるのは
 
「僕が、僕の母親から彼女を守れなかった。」
  
ことだと思っていた。
 
彼女の夢は「お嫁さん」になることだった
 
そして、「若いママ」になることだった
 
これまで僕は
  
そんな彼女の夢を、僕が奪ってしまっていたと
  
思っていたんだ。
 
——

当時の僕は
 
「お金」の余裕がなかった
 
そんな中の結婚で
 
母からお金の支援もしてもらっていた
 
そんな手前
 
僕は、僕の母親に対して
 
どうしても「負い目」を感じて、遠慮してしまっていたんだ
 
母親が彼女に伝える言葉の
 
その節々に感じる棘
 
それを、僕は見て見ぬふりをしていた
 
母の要望と、彼女の理想が対立した場合
 
僕は、ことなかれ主義で
 
母親の要望を通るようにしてきた
 
本当は、僕が望む形もあったのに 
 
それを、母親に伝えることをとめていた
 
そうやって
 
自分の想いを止めていると
 
僕は「彼女」にも「母親」にも「負い目」を感じるようになった
 
その「負い目」が募るほど
 
以前より、彼女と想いを「語り」あうことができなくなった
 
彼女から見れば、僕が味方をしてくれない「孤独」があったんだと思う
 
その「孤独」が積み重なり
 
こり固まり、最後には
 
どうしようも抱えられなくなって
 
「婚約解消」という結果となった
 
その結果は
 
二人の納得いった結論だったけれど
 
僕は、激しく「後悔」した
 
「どうしようもなかった 」
 
そうやって、自分を慰めようとしたけれど
 
どうしたってできなかった
 
「もっと、母親が・・・」
 
そうやって、自分の中で、母親を責めた
 
「もっと、俺が・・・」
 
そうやって、自分の中で、自分を責めた
 
「もっと、彼女が・・・」
 
そうやって、自分の中で、彼女を責めた
 
そうやって、全てを責めて責めて責め尽くして
 
最後に出した結論が
 
「俺が稼いでなかったから、悪いんだ」
 
僕が、もっと稼いでいて、母親の支援なんか一切なくて
 
母親の意向なんて無視できる男であったら
 
彼女の夢を叶えてあげることができたはずだ
 
そう想い
 
「稼げる男になろう。」そう決意したんだ。
  
(本当に?)
 
今思えば
  
当時から、その結論に
 
疑念はあったのだけど
 
当時は、そうやって思い込んで
 
前に進むしかなかったんだ
 
それからは、「稼げる男になる。」
 
この誓いを胸に走ってきた
 
好きなことを仕事にして

好きな人とだけ仕事をして
 
好きなだけ稼いで
 
口座の残高は
 
婚約解消した時とは比べられないほど
 
増えていた
 
その過程で
 
最愛のパートナーの唯とも結婚して
 
僕は望みをすべて叶えてきた
 
だからこそ… 
 
「もっと、稼げる男になろう」
 
その想いが強くなり
 
僕はますます、仕事をしようとした
 
でもね
 
そうすればするほどね
 
唯と話がかみあわなくなることが増えた
 
「こんなにも大事にしたいのに、なんで?」
 
お互いがそう想い合う日々があった
 
「稼げる男になれば、大切な女性を守りぬけるんじゃないの?」
 
そうやって、世界を責める日もあった
 
そこまでいって
 
僕は、やっと気づいたんだ
 
僕は僕の一番ひろいたかった本音に。
 
——
 
僕が
 
以前の彼女との
 
「婚約解消」で
 
本当に心の底から後悔していたのは
 
「稼げていなかったこと」ではない
 
心の底から後悔したことは
 
 
「想いを語りあおうとしなかった」ことだ
 
 
母親への「負い目」で、母親への本音を隠し
 
彼女への「負い目」で、彼女への本音を隠し
 
 
それによって、関係を破綻させる
 
そんなエンディングを迎えたことを後悔したんだ
 
そう。
 
本当に本当は
 
僕は想いを「語りあいたかった」  
 
どんなにぶつかろうとも
 
どんなに非難しあおうとも
 
どんなに憎しみあおうとも 
  
僕は、彼女に、そして母親に
 
もっと、もっと、もっと、もっと、もっと
 
僕の想い語りたかった
 
僕は、彼女に、想いをもっと語って欲しかった
 
僕は、母親に、想いをもっと語って欲しかった

僕は想いを「語りあいたかった」
 
その本音に気づけた時
 
僕の中で、「婚約解消」
 
その全ての過去が
 
綺麗に流れていくことを感じた
 
「感謝」の想いが溢れてきた
 
そう。
 
「罪悪感」とは 
 
自分が本当に大切にしたい「想い」を
 
教えてくれる羅針盤なんだ。
 
——
 
これは、結構最近の出来事で
 
一つの節目としてのこそうと思い立って
 
書いている。
 
そして、これを書きながら
 
ふっと思い出したことがある。
 
婚約解消をした彼女と、最後にあった日のこと
 
話し終え、僕が席を立とうとした最後の瞬間
 
彼女から伝えられた一言
 
 
「幸せになってね」
 
 
数年かけて
 
僕は、彼女の言葉を
 
やっと受け入れられたんだと思う 
 
だからこそ
 
僕は絶対に
 
僕を幸せにし続けようと思うんだ。
 
何があっても
 
たとえ全てを失っても
  
僕の最愛の妻と
 
生まれゆく子供と
 
共に生きたい仲間と
  
感動を分かち合いたいお客さんと

僕は想いを語り合っていくよ
 
◆「婚約解消」が教えてくれたこと
 
僕らなら大丈夫。
 
大丈夫。